白いキャンバスの前で、彼女はしばらく何もしない。それが制作の始まりだと言う。描くことより、描かないことを決めることの方が、ずっと難しい。

「余白って、空っぽじゃないんです。そこに何かを感じてもらうために、周りを全部計算して作っている。見えないところが、一番時間かかる。」

ギャラリーの白壁に静かに並ぶ作品たちは、そんな"見えない時間"の堆積だ。BUNKAは、その沈黙の意味を聞きにいく。